リリース2019.02.15
調査会社株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
調査期間
調査対象725名の会社員を対象とした外部インターネット調査
★1:過去1年以内に有料の英語学習教材を利用した23歳~49歳
スタディサプリ ENGLISHパーソナルプラン会員のデータ分析
★2:22015.10サービス提供開始~2019情報リリース時までの蓄積データ

英会話の基礎となる英語能力を向上できる英会話学習アプリ。昨今ではこのようなアプリで英語学習を日常に取り入れることで、いつでも学習できる機会がもてるようになりました。9割ものユーザーが学習を継続できているという『スタディサプリ ENGLISH』が会員の学習習慣を分析しています。
英語学習者の課題として〔23歳~49歳会社員の英語学習における課題 ★1〕では、〔効果的な学習方法がわからない〕〔学習する時間がない〕〔モチベーションが続かない〕が多くの人にとっての課題になっています。さらに、理想としている勉強時間は週5~10時間という人が多いところ、実際は週1~3時間しか確保できていなかったということが明らかになっています。この「時間が無いために英語・英会話学習を継続できない」という課題を焦点に置き、学習継続率の高いスタディサプリアプリを利用している会員の学習習慣を分析して紹介しています。
〔ユーザーの学習継続割合 ★2〕では、特定のプランの全会員の学習履歴データをもとに分析。90%の会員が1度も学習を休んだことが無いという結果を得ています。続けられた要因として「1日最低5分の学習」と、「これまでの学習の軌跡が記録されていて、いつでも確認できる」ということがあるようです。
〔学習を休んだ後の復帰率(1時間×5日で復帰と定義)〕では、3日・4日が挫折か継続かの境になることを示しています。1日学習をやめた人で次の日から継続学習に復帰できた人は7割強、2日連続で学習をやめた人で6割強、3日連続で学習をやめていた人で5割強となり、1日~3日では5割以上の人が学習に復帰できています。4日以上連続で学習をやめた人になると、その後の継続学習に復帰できた人は5割を切る形となり、徐々に遠のくという結果です。三日坊主と言う言葉がありますが、まさに3日がデッドラインという統計になりました。
しかし、数日学習から離れた場合でも、学習に戻れる可能性もあるようです。例えば〔学習休止直後の学習時間と、復帰率の相関 ★2〕では、〔3日学習を休んだ直後の学習時間とその後も学習を休んでしまう割合〕で、継続学習できなかった次の日に学習時間が0分だった人は、次の日も学習していない割合が22.9%です。しかし、継続学習できなかった次の日に5分でもやった人は、次の日も学習しなかったという割合が2.9%と減っています。ほんの5分の勉強で20%の差が出ていて、「たった5分でも時間をつくる」ことが挫折から脱却するための策であることが分かります。※ここでの「休む」=「7日連続で全く学習しなかった」と定義されています。
また、「学習の継続」以外に課題となっていることが分かっている〔効果的な学習方法がわからない〕〔モチベーションが続かない〕という点では、仲間づくりが有効で、英会話スクールに通うことや、外国人の友達を作ること、実際に英会話を必要とする職につくなどができるのではないでしょうか。さらに、自分の英語学習を見守るコーチング英会話、アプリの英語学習コーチングのサービスなども有効かもしれません。
実際にスタディサプリでコーチをする専門家の意見として「仲間づくり」や「伴走者を付ける」ことが有効とのことです。さらに継続の3つのコツとして①いつでもどこでも学習できる状態にする環境づくり。②やりやすい学習からスタートすること。③毎日の行動に学習を紐づけること。の3つのコツを紹介しています。
対面の英会話はできるタイミングが限られるものの、あえてその時間を取ることの重要さ、さらに補助的に、自分に合った継続を維持できる学習環境を整えることが重要と言えそうです。
詳しい調査結果は調査元のURLからご確認ください。
調査元URL:http://www.recruit-mp.co.jp/news/release/2019/0215_3679.html